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「文系学部解体―大学の未来」第三回「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか? ― 福岡教育大学問題から考える」を開催しました!

さむ……と思ったら意外に暑い日もありで複雑な秋空ですね。先週は鳥刺しに食あたってしまい、体調管理の難しさを実感してました。皆様も生ものには十分気をつけてください(気をつけようがないけど……)。

さて、10月21日(金)は連続討議「文系学部解体の衝撃」第三回。ハヤシザキカズヒコ氏と三浦翔氏を招いての開催です!

福岡教育大学で教鞭をとられているハヤシザキ氏は、授業内でSEALDsデモのコールを実演したことがTwitterで拡散し、3ヶ月の停職処分を受けた方。ネットでも一時期は話題になったため、噂を聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか?

最終的には大事に発展したこの事件ですが、ハヤシザキ氏はなんとなくのノリでやったそうで、始めにTwitterで拡散した学生も興味本位でツイートした程度だったそう。

悪ノリついでに、この場でもコールを実践(笑)(これもネットに書かれたら炎上するのかな……)。といってもコールを上げたのは3〜4割程度。福岡教育大でも同じくらいだったそうです。

続いてのゲストは、現東大M1で人間文化課程OBの三浦翔氏を始めとする「無知の教室」の面々。都市文化ラボではおなじみの顔ぶれですね。

彼らは昨年に人文系学部縮小抗議する喪服行進を行った他、この夏には同じように各地で縮小が決定している文系学部の学生を訪ねて回ったそう。文系学部に関する声を集めた静岡大学や、芸術との関わり方を考えている新潟大学の学生など、声の上げ方にも色々あったようです。

また、三浦氏はハヤシザキ氏の一件を大きく取り入れた映画『人間のために』がぴあフィルムフェスティバル2016に入選。会場でもダイジェスト版を視聴しました。

そんな方々を迎えて、後半は室井先生も加えたトークセッション。ハヤシザキ氏は福岡教育大で学長が力をふるっていることを指摘しますが、問題はそれ自体ではなく、学長に権力が集中するよう法律が変わったことだと指摘する室井先生。トップが権力を振るったときに、それを止める手だてがなくなってきていることがマズいということです。

では、そんなときに個々の学生や職員はどうやって声を上げればいいのでしょうか?まずイメージされるのはストライキなどの強行行為ですが、室井氏や三浦氏はこれにそろって反対。

たとえ現状に不満があっても、それを強引に主張しても賛同を得ることはできません。SEALDsがこの時代にあそこまでウケたのも、主張をラップに乗せてかっこよく発信したから。政治的主張と表現は、実はかなり密接に関わりがあると三浦氏はいいます。

もちろん簡単に答えの出る問題ではないですが、面白いことのできる環境を守っていきたいという点で登壇者は合意。講演後はラボで飲み会も行い、大盛り上がりでした!

考えることは盛りだくさんの文系学部縮小問題ですが、既に第四回の開催も決定済み。興味のある方は、気軽にラボまでご連絡くださいね!

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