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ソウル滞在・後半 シンポジウム

さて、無事に日本に帰ってきたところで

後半戦のご報告をしておきたいと思います。

3日目(8/26)はいよいよシンポジウムです。

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日韓共同ワークショップ 「芸術と社会―クシシュトフ・ヴォディチコ展をめぐって」 2017年8月26日(土) 13:00-17:30 於・国立ソウル現代美術館第6展示室 主催:国立ソウル現代美術館MMCA、横浜国立大学

第一部:日本とヴォディチコ(13:00-14:10) 13:00主催者挨拶 13:10【講演1】Krzysztof Wodiczkoとの出会い―サバイバル・プロジェクション2011        講師:室井 尚(むろい ひさし)/横浜国立大学教授・哲学

13:40【講演2】芸術と社会—Krzysztof Wodiczkoをめぐって        講師:吉岡 洋(よしおか ひろし)/京都大学こころの未来研究センター教授・美学

第二部:アートプロジェクトと社会—韓国と日本の状況から考える (14:30-17:20)     司会:加須屋明子(美術史/京都市立芸術大学教授)

14:30-15:05 日本チーム1 プレゼン20分+議論15分 15:05-15:40 韓国チーム1 プレゼン20分+議論15分 

16:10-16:45 日本チーム2 プレゼン20分+議論15分  16:45-17:20 韓国チーム2 プレゼン20分+議論15分 

17:20-17:30 総括と閉会の挨拶

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内容の詳細は室井先生のFacebookを見ていただくとして、、

日本チームは参加者の皆さんが2チームに分かれて、渡航前はもちろん、ソウルに着いてからも白熱した議論を繰り広げ、プレゼンの準備をします。

↑開始前。美術館の外の日陰で最終調整している瀧チーム。なぜか地べたでミーティングしてます。

↑会場にて、三浦チーム、SIELDsの活動をメインに、政治的観点からヴォディチコ作品にアプローチします。

13時開始。50人近くの聴衆が集まりました。

会場は今回の新作「My Wish」の隣の部屋で、奥に見えるのが使用された撮影用のスタジオがそのまま展示されています。室井先生の隣に座られている方は通訳者の方で、とっても美しい日本語で通訳されます。

概要:私がヴォディチコさんと知り合ったのは、2001年の第一回ヨコハマトリエンナーレの時です。それから10年後の2011年に、二人は三日間の国際会議を行うとともに、日本の震災と津波の被災者の声を集めたプロジェクション作品「Survival Projection 2011」を共同制作しました。そして今また二人は日本で公開する新作の共同制作に取り掛かっています。ヴォディチコさんと私のこれまでのお付き合いについて、彼の作品展開と絡めながらお話しします。

→「My Wish」の作品とシンポジウム会場にある撮影スタジオ。

吉岡先生。芸術は社会にとって役に立つのか!

まさしく昨年の「文系学部は役に立つのか」の話を思い出しました。

概要:芸術と社会とは、どのような関係にあるのでしょうか? 社会的な芸術行為の持つ意味とは、芸術ではない単なる社会的メッセージとは、どのように異なるのでしょうか。そもそも社会的な主張を、なぜ「芸術」という形で行わなければならないのでしょうか? そうした問いについて、クシシュトフ・ヴォディチコのいくつかの作品――ホームレス・ヴィークル、ディスアーマー、さまざまなパブリック・プロジェクションの試み――を通して考えたいと思います。

瀧チームの発表。ヴォディチコ氏のように、政治やその国の見えざる声に介入していくアートについての検証。

韓国側からのスピーカー。パク・チャンコク(Chankook Park)さん

先日のブログでも登場しましたが、日本でも活動していたことがある方で、ゴミ同然のビルの屋上をリノベーションして人が集える空間にしたり、屋上ではちみつを作ったりしている。

活動名の、DRP(Dongdaemun Rooftop Paradise)は東大門地区の新しい名所、あのザハ氏デザインの大変現代的で立派なDDP(Dongdaemu Design Plaza)の近くにあるため、対抗してこの名前になったということ。もちろん予算規模は桁違い。笑。

他方パク・ドンスさん↓の働くソウル・デザイン財団はDDPの中にあります。笑

パク・ドンスさん。

ソウルを中心に、都市の中のデザイン、アート活動により生活にどのような空間を提供できるかをわかりやすく説明してくださいました。

←DDPの一部

三浦チーム。ヴォディチコがかかげる「Un-War」の観点より、日本でのSIELDsの活動など、現代の日本の若者と政治の関わり方について紹介した。

残った方と全員で写真撮影。

美術館の近くで最終打ち上げ!ライターの方や、ソウルに中学生の頃から単身12年も生活している若者Kくん、室井先生の教え子Wさんとともに韓国最後の夜は更けてゆきました。。

最終日は、仁川発のため悠長にはしていられず、12時前にはソウルを出なければなりませんでしたが、各自近所のギャラリーをめぐったり、DDPのある東大門(トンデムン)をまわったり、ホテル近くの仁寺洞でお土産を物色したりしながら有意義にすごしました。

行きの飛行機は物凄い揺れでしたが、帰りはスムーズに17:30成田第3ターミナルに到着。18:30現地解散。ひとまずお疲れ様でした!

ワークショップはこれからも続きます。

ここからどうなっていくのか乞うご期待。

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