吉岡洋先生集中講義「戦争と文明」を開催しました!!

Mery Christmas!(過去形)

今年も残すところあとわずか、クリスマスの真っ最中ですが横浜都市文化ラボでは雪が溶けるほど熱い(定型表現)授業を開講しています。

というわけで、12月22日~25日は毎年恒例、京都大学 吉岡洋先生の集中講義。みなとみらい汽車道沿いで、5時間近くみっちり授業を行います!

ワールドポーターズに向かう人々を横目にとにかく授業。クリスマス、何それ美味しいの??

幸福や実存主義など、毎年バラエティに富んだ本講義ですが、今年のテーマは「戦争と文明」。なんだか重々しい……!

とはいえ中学や高校での授業のように、戦争の歴史を振り返るわけではありません(というか吉岡先生は戦争や歴史の専門家ではありません!)。実際に戦争を体験した人が少なくなってきた現代でも、平和や核廃絶としてある種「典型的に」語れられている戦争について、改めて考えてみるというのが本講義のコンセプト。

今年は『君の名は。』『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』など邦画が豊作な1年でしたが、どの作品も直接的あるいは間接的に戦争・原発を扱っているのが印象的。しかも、これまでの戦争作品にありがちな「戦争は残酷!絶対に許してはならない!」とは違うアプローチになっています。

こうしたトピックから、一面的になりがちな戦争のイメージを疑ってみるのです。そもそも近代以前の戦争は、職業軍人が行ういわばプロの戦い。そういう意味では、広義の闘争は人間とずっと関わりがあったかもしれませんが、現代的な「戦争」はつい最近生まれたものでしかないのです。

二日目は、エルキ・フータモ先生をゲストにお招きしてメディア表象から見た戦争について。ポストカードや広告のちょっとした表現にも、戦争からのイメージ輸入や変遷の様子が窺えます。

三日目は一転して精神分析について。人間の精神の源をリビドー(性的なエネルギー)で説明していたフロイト先生ですが、実はこの考え方を変更せざるを得なくなった原因が戦争です。戦争で心を病んだ人があまりに多かったため、そもそも人間には死の欲動(破壊衝動)も存在すると考えるようになったのだそう。もともと人間の中に破壊衝動があるのだとすれば、やはり人間と広義の戦争はなかなか深い関係にあることになってしまいます。

四日目に取り上げたのは、社会学者のガストン・ブートゥール。なんとブートゥールは、戦争は人口が増えすぎないようにする調整機能の一つだというのです。聴講していた学生からも、「この意見はちょっと受け入れがたい……」という意見がちらほら。

フロイトの破壊衝動もそうですが、こういう説を認めてしまうということは、個人個人が「争いをやめよう!」と思っていても戦争を避けることができないという考え方にもつながります。室井先生(Pokemon Goレベル31)も加わって、簡単には割り切れない問題について色々と意見が交わされました。

そんなこんなで、戦争について多用な角度から、そしてそれを媒介に色んなことをみっちり話した集中広義「戦争と文明」。年末の慌ただしい中ですが、かなり密度の高い講義になったはず。

吉岡先生、フータモ先生、ありがとうございました!そして学生の皆さん、お疲れ様でした!!!

室井先生のFBより

「CrossGate内にある中華「青龍門」。全然知らないで入ったら台湾の地下水道が再現されていて、一時間に一度空襲警報が鳴り響き、水が通路まで溢れ出してくるという特殊イベントが。フータモさんもびっくりしていました。」

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