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都市とポピュラー文化 レポート①

涼しい!!本当に涼しいです。秋よこい!asapで!

9月3日から5日間。「都市とポピュラー文化」!

みっちりと集中講義を行いました。

約10年続いたこの集中講義シリーズも今年でラスト。(涙涙です)

報告レポートです!

9月3日(月)13時。

山下公園ほど近くにある産業貿易センターの地下1階の会議室にてはじまりました。朝は天気も悪く、午前7時に京都精華の学生さんが深夜バスから降り立った時は、泣く子も黙るドカ雨。呆然としながら宿泊施設に向かったそうです。幸いお昼付近は雨が止んでいたものの、講義が始まる直前は少し雨も降り出して、肩に雨の名残を残す学生もおりました。

コーディネーターの京都精華大学佐藤守弘先生と室井先生。

初日のゲスト講師はアーティストのyang02(やんツー)さん。

まずは、ストリート系のかなりカッコイイ作品を作る作家さんの雰囲気を覆すかのような「これ釣り師でしょ」的プロフィール写真!素敵でした。大物を釣りあげたのが本当に嬉しかったんでしょうね。

講義では、現在やんツーさんが作っている「現代美術」作品より、作品の根底をなしている「グラフィティ」への興味の出発点だったり、そしてそもそも「グラフィティ」とは何なのかということを詳しく説明いただきました。

私自身、グラフィティを「自己の存在を主張する行為」としてみなしていたために、「みんな主義主張とか、自分だけのオリジナリティとかホント考えてんの?」という批評的視点から作成されたスタイルだけグラフィティを模倣したやんツーさんの初期作品に刺激を受けました。そう「主義主張ゼロ、オリジナリティゼロの、見た目にカッコイイだけのもの作ってやれ」って、わかるなぁと。見た目が斬新で人を惹き付けるものがあってはじめて、人はその隠された意味や主張に関心を持つのかもしれない。ヘッタクソな字で、公衆便所に落書きされた「〇〇参上!四露死苦!愛羅武勇!」と書かれても、「この迷惑なドヤンキーが!」と思うだけだし。もしあのヤンキー文句をデザイン的に「カッコよく」できるセンスのあるヤンキーがいれば、日本の落書き文化も変わったかしら。ただ、ヤンキーが「都市」にいなくて「田舎」にいるっていうのが、、、ね、、。インターネットは普及したけれど、今だに「都市」と「田舎」で文化の洗練され具合がかなりちがってくるだろうなあ。

そんなことを感じた初日講義でございました。

2日目。

台風迫るみなとみらいでは風が吹き荒れ、西日本では相当な被害を受けているニュースが飛び交います。大丈夫なのか、、、

しかし!台風の猛威に負けず、鯖江秀樹先生は無事いらしてくださいました。

(学生さんが「台風でも来てください!」と熱烈メッセージを先生に送ってくれたそうです。)

2日目からは机を並び変えて、よりお互いの顔が見えやすいレイアウトにしました。

講義の内容は「風景」と「環境」にまつわるエトセトラ。

風景→16世紀以降の絵画用語であり、「村」や「故郷」を描いたもの

環境→生態系のこと。(比較的新しい概念)

産業革命が起こり、煙突からモクモク有害な煙を出したり、毒まみれの汚水を川に流したりで「公害」が発生すると、「環境を破壊するな」「環境を守れ」的なことが言われて意識されるようになる、、、と。

環境は保全するものだけど、風景はただそこにあってどう変わろうと人は気にしないもの。

そう、言われれば、そうかも。

パノラマ館や展望台の話などが進むなか、室井先生が「風景ってやっぱり人は大事にしてるんじゃない?」と議論になる場面も。

イタリアの法律が、絵画によって規定されていることもはじめて知りましたし、現代美術が写真や映像なしでは成立しないという要素が強いというのにもはげしく同意しました。いかにカッコよく印象的に写真や映像に残せるかって、現代美術では大切ですよね。現代美術じゃなくても、「カッコよく残す」って大事だなぁ。やっぱり、中身より見た目か、、、。

本日は2日目までレポートでした。

さて、今日のラボのBGMはなんと!室井先生にしてはめずらしく「マーラーの交響曲5番」!!今まで70年代ポップスメインだったじゃないですか。

「なんだよ、俺だってマーラー聞くよ」

そうなんですけどね、個人的にびっくりしました。

それではまた、明日。

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