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 横 浜 都 市 文 化 ラ ボ と は ? 

    大学の中にある「もうひとつの大学」―それが横浜都市文化ラボです! 

 2012年9月から活動を始めた横浜都市文化ラボは『教室を持たない芸術文化スクール』そして「大学から文化を創造し、発信する」創造基地です。国内外で活躍するアーティスト、ミュージシャン、評論家、研究者、俳優を横浜に招いて、通常の大学の授業では得られない刺激的な授業を提供すると共に、学生と大人たちとの共同作業による新しい芸術文化の発信を目指します。

 普通の大学の授業に飽き足らない大学生、大学院生、社会人を募集定員の範囲で受けいれます。退屈な日常を超えた刺激的で知的な興奮に出逢いたい方、お申し込みをお待ちしております!(尚、横浜国立大学の教育人間科学部学生には一部の科目の単位認定が可能です。)

 横浜のど真ん中、馬車道の北仲ブリックで活動を続けてきた「北仲スクール」を閉めなくてはならなくなった時、それでも自分たちの力でできる範囲で何とか活動を続けていきたいと思った。 

 たとえお金がなくてもやりたいことはやりたい。北仲スクールでは、「椿昇展」や「クシシュトフ・ヴォディチコ:アートと戦争」、あるいは「大唐十郎展」をはじめ、大小のさまざまな文化イベントを学生たちと一緒に創り出してきた。そこで初めて分かったことも沢山あったし、それまで大学では実現できなかったこともいくつも成し遂げることができた。それらをたとえ規模が小さくなってもまだまだ続けていきたいと思ったのだ。そこで改めて自分がやりたいことは何なのかと考えてみた。

 それは新しいアートを育てていくことと、文化の持っている力を社会に示していくことである。そして、それを「大学」という場所を通して実現していくことにこだわりたい。何もかもダメに見えるいまの日本社会の中で、知のエンジンとしての大学の活力をもう一度取り戻し、どこにもない文化コンテンツを若い学生たちと一緒に生み出していきたいというのがぼくの願いである。

 幸いなことに、横浜国立大学では北仲スクールの実績を評価してくれて、大学の資金で「横浜都市文化ラボ」を設立することができた。北仲スクールで手伝ってくれた多くの人達も応援してくれている。京都精華大学も自己資金を捻出して夏の集中講義を続けてくれることになっているし、慶應義塾大学(現京都造形芸術大学)の熊倉敬聡さんや、京都大学の吉岡洋さん、映画監督の望月六郎さん、他のゲストの皆さんもみんな力を貸してくれる。とてもうれしいことである。横浜都市文化ラボがこれからどうなっていくか、それはまだ分からない。だが、それでも何かがここから始まろうとしている。夜の海に向けてまた行く先の見えない新しい航海に乗り出そうと思う。

                                         2012年9月

横浜都市文化ラボ代表 室井尚

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