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科研費助成研究(基盤研究(A))
「脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究」
2021年度
第三回オープン研究会
皆様へ
今年度最後のオープン研究会を開催します。
室井科研「脱マスメディア時代のポップカルチャー美学」も最終年度になりました。もちろん次の研究計画を申請中ですが、もし採択されなかったりするとこれがこのシリーズの最後になってしまうかもしれません。
いずれにしてもオープン研究会は一期一会。お招きしたゲストと参加して下さる皆さんとの人生で一度きりの出会いです。特にコロナ禍での開催だったこの2年間に関しては特別な思い入れもあります。なつかしい「日本丸研修センター」での開催もこれで最後になってしまうかもしれません。
ゲストには藤田直哉さんをお迎えします。「地域アート」論でも知られる藤田さんは新しいメディア批評や震災後の文芸批評など幅広い関心領域をもつ若手の本格派です。また第一回に続き、社会学者の大澤真幸さんもディスカッサントとして参加してくださいます。京都大学の吉岡洋さんは三月に京都大学を定年退職します。思えば、一昨年立命館から東京大学へ転任された吉田寛さん、昨年京都精華大学から同志社大学に転任した佐藤守弘さん、そして同じく昨年横浜国立大学を定年退職した私、と研究メンバーのそれぞれにとっても激動の3年間でした。
そんな思いをこめて、1月29日には、思う存分対面での議論を戦わせたいと思っております。そして、これまで何度か参加された皆さん、この問題に関心をお持ちの初めての皆さんのこの「オープン研究会」への積極的なご参加を心よりお待ちしております。
みなとみらいで会いましょう!
研究代表者 室井 尚
2022年1月29日(土)14:00−17:00 (13時30分開場)
日本丸研修センター 第1・2会議室
(住所:横浜市西区みなとみらい2-1-1)
ゲスト:藤田直哉
批評家/日本映画大学准教授。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。
著書に『シン・ゴジラ論』(作品社)『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、『娯楽としての炎上 ポストトゥルース時代のミステリ』(南雲堂)など。編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)、『3・11の未来 日本・SF・創造力』(作品社)など。朝日新聞で「ネット方面見聞録」連載中。
「ポスト・トゥルースと、脱マスメディア時代のポップカルチャー」
「真実」「事実」に対する人々の期待が低下し、フェイクニュースやデマなどが政治的影響力を持つ猛威を振るっていると言われます。その原因として、インターネット、ポストモダン、そしてサブカルチャーやカウンターカルチャーが名指されることがあります。右派と左派が互いに責任を擦り付け合っているように見えるこの事態はどう理解したら良いのか。そして、ポップカルチャーはそれにどう応答してきたのかを見ていきます。
科研費助成研究(基盤研究(A))「脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究」
■研究代表者
室井 尚(横浜国立大学)
■研究分担者
吉岡 洋(京都大学・こころの未来研究センター)、佐藤 守弘(同志社大学)、吉田 寛(東京大学)、秋庭 史典(名古屋大学)、ファビアン・カルパントラ(横浜国立大学)
■研究の概要
本研究は、これまで主として社会学、文学研究、歴史学などによって担われてきた現代のポップカルチャー研究を美学・芸術学を基盤とした視点から捉えていこうとするものである。近年、マンガ、アニメ、TVゲーム、ファッション、ポピュラー音楽などのいわゆるポップカルチャー に対する関心が集まっている。だが、それらの文化領域を包括的に捉える理論的な視点や、それぞれの表現ジャンルとしての独自性を抽出し、共通する性質を取り上げようとする美学的・芸術学的な取り組みはこれまでほとんどなされてこなかった。本基盤研究は、ポップカルチャーを20世紀から21世紀にかけての最も突出した「文化事象」として捉え、「商品」という装いの下に隠されているポップカルチャーの文化的潜勢力に対して基盤メディアの変容(「脱マスメディア」)という視点から光を当てようとするものである
◼︎アクセス:
横浜市西区みなとみらい2-1-1 日本丸訓練センター 第1・2会議室
https://www.nippon-maru.or.jp/access/
◼︎最寄り駅:
JR根岸線 市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅下車 徒歩5分
みなとみらい線 みなとみらい駅・馬車道駅下車 徒歩5分
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入場無料、要予約 (定員になり次第締め切ります。ご了承ください。)
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科研費助成研究(基盤研究(A))
「脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究」