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科研費助成研究(基盤研究(A))

「脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究」

2021年度

第二回オープン研究会

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2021年12月11日(土)14:00−17:00 (13時30分開場)

京都大学稲森財団記念館3階中会議室

(住所:京都市左京区吉田下阿達町46)

パンデミック以後の世界とポスト・トゥルス

―これからの研究展望について

研究代表者・室井 尚

 2020年のアメリカ大統領選挙では、バイデンの勝利を信じないトランプ支持者たちの一部が連邦議事堂を占拠するなど過激な行動を起こした。そしてトランプ大統領自身がそうした動きを支持し、票集計の不正を訴え、実際にいくつもの訴訟を起こしたこともあり、かなりの数の米国民がそれを「真実」として信じるという事態が起きた。そこにはCNNやワシントン・ポストといった既成のマスメディアの報道を頭から「フェイク・ニュース」として信じず、陰謀論を垂れ流すウェブ・メディアや大統領周辺の人物のSNS、影響力をもつYouTuberといった人々の情報のみを信じるという大きな潮流が見られる。
 これは一時的とはもはや言えない世界的な現象であり、単に「間違った情報によって世論形成が行われる」という従来からある現象とは明確に異なっているのではないだろうか? そして、それは脱マスメディア化をはじめとする大規模なメディア変容による文化の大変動を問題にしている私たちの研究会にとっても見過ごせない問題である。
 また9月18日の横浜のオープン研究会で大澤真幸氏が示した「パンデミック以後の世界」のイメージ―すなわち、人間の単なる「動物的な生(ゾーエー)」とその技術主義的な操作から、未来の子どもたちの幸福を考える新しい倫理に基づいた「人間的な生(ビオス)」の回復、その具体的な方策としての資本主義からコミュニズムへの転換といった問題もそこに重ね合わせて、本研究グループの今後の研究の展望について聴衆の皆さんを含めて全員で議論していきたい。
 尚、1月29日には横浜で、藤田直哉氏をゲストにお迎えし、ポストトゥルスに関してさらなる議論を深めていく予定である。本研究会はオープンで行っているので、次回もふるってご参加ください。歓迎いたします。

科研費助成研究(基盤研究(A))「脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究」

■研究代表者

室井 尚(横浜国立大学)


■研究分担者

 

吉岡 洋(京都大学・こころの未来研究センター)、佐藤 守弘(同志社大学)、吉田 寛(東京大学)、秋庭 史典(名古屋大学)、ファビアン・カルパントラ(横浜国立大学)

■研究の概要

本研究は、これまで主として社会学、文学研究、歴史学などによって担われてきた現代のポップカルチャー研究を美学・芸術学を基盤とした視点から捉えていこうとするものである。近年、マンガ、アニメ、TVゲーム、ファッション、ポピュラー音楽などのいわゆるポップカルチャー に対する関心が集まっている。だが、それらの文化領域を包括的に捉える理論的な視点や、それぞれの表現ジャンルとしての独自性を抽出し、共通する性質を取り上げようとする美学的・芸術学的な取り組みはこれまでほとんどなされてこなかった。本基盤研究は、ポップカルチャーを20世紀から21世紀にかけての最も突出した「文化事象」として捉え、「商品」という装いの下に隠されているポップカルチャーの文化的潜勢力に対して基盤メディアの変容(「脱マスメディア」)という視点から光を当てようとするものである

◼︎アクセス:

京都市左京区吉田下阿達町46 京都大学稲森財団記念館3階中会議室

http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/access/

リンク内地図か、下記ページ内の地図をご参照ください。​

◼︎最寄り駅:

京阪電鉄『神宮丸太町駅』下車。川端通を北へ徒歩約5分

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入場無料、要予約 (定員になり次第締め切ります。ご了承ください。)

予約/お問合わせ

E-mail: muroi.labo@gmail.com

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