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科研費研究集会 

音とともに生きる

──文化的実践としてのポピュラー音楽

研究集会の様子を

​冊子にまとめました。

​ダウンロードはこちら

音楽を聞くことはどう変わっていくのか?

  一般的に音楽を受容することとは、耳で「聞く」ことであるとされていますが、はたして純粋に聞くだけのものなのでしょうか。

 たとえば1960年代イギリスのモッズは、アメリカから輸入されたジャズやR&Bを聞くことを好む若者たちによって形成されたサブカルチャー集団ですが、彼らは着る衣服、乗り物、ダンス、行動や振る舞いに至るまで徹底的に細部にこだわり、独自の文化のスタイルをつくりあげました。モッズの文化とは、音楽の嗜好によるつながりをあくまでも核としながらも、「聞くこと」にとどまらず生活文化のあらゆるところの規律をみずから拵えていった文化であると考えることもできます。

 とはいえ、その核に音楽があったことは、とくに戦後のポピュラー文化全般を考える時には見逃すことはできません。モッズの例だけではなく、若者の文化——衣服、髪型、喋り方、振る舞いなど——の核には、音楽が重要な要素としてあり続けてきたということもできます。その一方で、昨今では若者の音楽離れも指摘されてきて、もはや音楽は文化の核として機能していないのかもしれません。

 本研究集会では、これまでコスプレ、アニメ、アイドル、ゲームというポップカルチャーを取り上げて、現代における美学の可能性を探ってきました。今回は、主題として音楽とポピュラー文化の関係を取り上げます。基調講演には、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏を迎え、ご自身が体験された60年代のモッド・シーンの話題を中心に、さまざまな音楽を聞いていきたいと思います。第2部では、音楽の受容のさまざまなあり方について、気鋭の研究者たちに語ってもらいます。このことを通じて、私たちの日常生活に深く浸透している音楽というものを再考するのが、本研究集会の目標です。どなたでも参加できますので、是非ご参加下さい!

2018年2月17日(土)13:30−18:00 (13時00分開場)

​グランベル横浜ビル9階 大会議室

(住所:神奈川県横浜市中区山下町252)

◼︎プログラム

第一部 

基調講演:ピーター・バラカン、「60年代モッズ文化と音楽」

司会・聞き手:佐藤守弘(京都精華大学)

 

第二部  

パネル・ディスカッション「音楽とファンの身ごなしの諸相」

パネリスト:輪島裕介(大阪大学)、安田昌弘(京都精華大学)、秋庭史典(名古屋大学)

司会+コメント:増田聡(大阪市立大学)

 

第三部   

総合討議

◼︎ゲストプロフィール

ピーター・バラカン Peter Barakan

1951年ロンドン生まれ。ロンドン大学SOAS日本語学科を卒業後、1974年に音楽出版社の著作権業務に就くため来日。現在フリーのブロードキャスターとして活動。テレビやラジオのレギュラー多数。2013年5月、日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰する第50回ギャラクシー賞の「DJパーソナリティ賞」を受賞。 著書に『200CD+2 ピーター・バラカン選ブラック・ミュージック アフリカから世界へ』『わが青春のサウンドトラック』など。またコンピレイションCD等の企画や監修も行っている。

 

輪島裕介

1974年金沢市生まれ。大阪大学大学院文学研究科准教授。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。在学中の研究をもとにした著書『創られた『日本の心』神話 『演歌』をめぐる戦後大衆音楽史』で2011年度の国際ポピュラー音楽学会賞、サントリー学芸賞受賞。近著に『踊る昭和歌謡——リズムからみる大衆音楽』がある。

 

増田聡

1971年北九州市生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科准教授。大阪大学大学院文学研究科芸術学専攻博士後期課程修了。

博士(文学)。ポピュラー音楽をとりまくメディア、テクノロジー、産業、空間、思想などについて美学的・メディア論的な観点から研究を進めている。最近は音楽著作権をめぐる思想的・文化的諸問題について分析している。著書に『その音楽の〈作者〉とは誰か――リミックス・産業・著作権』、『聴衆をつくる――音楽批評の解体文法』などがある。

 

安田昌弘

1967年東京都生まれ。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教授。英レスター大学マスコミ研究所(CMCR)で日仏音楽産業の研究を行いPh.D.取得。欧州での経験を活かし、現在は関西、特に京都の音楽シーンについてフィールドワークやフランスにおける日本のポピュラーカルチャー受容の研究を行っている。論文に「京都とブルースはどう結びついているか─文化のグローバル化とせめぎ合う空間性」、訳書に『ポピュラー音楽理論入門』、『ポピュラー音楽をつくる』、共著に『ポピュラー音楽へのまなざし』、『事典世界音楽の本』、『The International Recording Industries』などがある。

◼︎研究グループ

科学研究費基盤研究(A)ポップカルチャー・ワールド概念を用いたポップカルチャー美学の構築に関わる基盤研究

室井 尚(研究代表者/横浜国立大学教授)  吉岡 洋(研究分担者/京都大学教授)

佐藤守弘(研究分担者/京都精華大学教授)  吉田 寛(研究分担者/立命館大学教授)

秋庭史典(研究分担者/名古屋大学准教授)

◼︎アクセス

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町神奈川県横浜市中区山下町252 グランベル横浜ビル 9F 大会議室 

最寄り駅:JR「関内駅」南口(横浜スタジアム側)徒歩5分

       市営地下鉄「関内駅」1番出口 徒歩8分

       みなとみらい線「日本大通り駅」2番出口 徒歩8分

入場無料、要予約 先着順(定員になり次第締め切ります。ご了承ください。)

予約/お問合わせ

E-mail: ylabo208@gmail.com

・お名前+フリガナ

・ご所属

・お電話番号

をご明記ください。

横浜都市文化ラボ(代表:室井尚)

Tel: 045-339-3418 平日13〜17時(土日祝休み)

web: http://ylabo.wixsite.com/home

室井尚研究室

240-8501

横浜市保土ケ谷区常盤台79-1

横浜国立大学教育第1研究棟521

T/F: 045-339-3457

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