<服>でつながる 西尾美也さん
- y-labo
- 2018年6月25日
- 読了時間: 3分
昨日のワールドカップ、白熱の見ごたえある試合してましたね〜。
さて、
昨日6/24(日)、ラボでは第三回目のゲスト、美術家の西尾美也(にしお・よしなり)さんにお越しいただきワークショップを行いました。

ケニアでの地域住民の方との協働プロジェクトや、自分の服を他人とその場で交換して着る《Self Select》、2016年のあいちトリエンナーレの作品まで、西尾さんのこれまでの活動、今考えられている活動を様々ご紹介いただきました。

ハンナ・アーレント『人間の条件』の言葉を引用されていましたが
この交換の活動をご本人で分析し、
「飛び込む」→「近づく」→「立場を交換する」→「ともに自由になる」
立場を越境し、お互いに創造的な関係性を目指す、と。
その人の日常着を使って、お互いに交換したときに生まれる感情、仲間意識、開放感・・・
お話を聞いていて、めっちゃ交換してみたくなりました。
単純にファッションの面で言うと、人の服を着ると、自分じゃ絶対に選ばない服を着ることが多いので、それだけでも新鮮で活性化されますよね。
より意識的に行うこの試みは、誰もが潜在的に出来ることで(見知らぬ他者に声をかけ、そして交換することは容易ではありません・・)、非常に興味深いです!
現在進行中なお話として
2016年から始まった、大阪・西成にて、大阪のおばちゃんたちとのワークショップ。
お題をつくって、それをイメージした服を作成するという。
それがどんどん膨らんで
なんとブランド化してKioku手芸館「たんす」にてショップオープン。
ブランド名は
西尾美也 × 西成
YOSHINARI NISHIO × NISHINARI
↓
NISHINARI YOSHIO

ドン!
(たんすさんのFacebookページより拝借しました)
ご自身のお名前に西成が入っているところから着想されたそう。笑
大阪の高級百貨店でも取り上げられるとのこと!
是非お近くの方はチェックしてみてください。
レクチャーのあとはみんなでチーム別ブレスト。
服と何かを掛け合わせて新しい可能性を考えてみる。
1.この時期の、服の雨シミから考えて、温度や水滴で色が変わる。上着を持ち歩きたくないので、自在に伸び縮みするような服。
↑川崎さんのときのテクノロジーっぽい発想
2.音楽ジャンルによって定型ファッションがあることから、自分たちが作りたい音楽に合わせて服を作成する。ついでに曲も作る。←これは実践できそう!
3.服を友達と貸し借りしてみて、自分の服を再発見する。←これは即実践できそう!

などなど、盛り上がりました。
今回は、衣服を使ったコミュニケーションのあり方について勉強させていただきました。西尾先生、どうもありがとうございました。
大江さんはデザイン・身体性からの視点、川崎さんはテクノロジーと掛け合わせた衣服の可能性、そして今回の西尾さんはコミュニケーションツールとしての衣服。
7月はいよいよ実際に布を使って衣服を制作するワークショップです。
これまでのレクチャー、ワークショップを経て、みんなの頭も十分柔らかくなったのではないでしょうか。