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「文系学部解体——大学の未来」第4回「大学はこのままでいいのか?——自由と多様性を求めて」開催しましたッ!

  • 執筆者の写真: y-labo
    y-labo
  • 2016年11月25日
  • 読了時間: 4分

こんにちは〜。雨がやがて雪に変わったりした11月後半ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか??そんなこんなで、11/22は連続討議「文系学部解体——大学の未来」第4回「大学はこのままでいいのか?——自由と多様性を求めて」を開催しました!

例によってこちらに事前解説(と呼んでいいものか分からないsomething)を書いて叱責まで頂いております

今回の見所はむろにゃん+ゲストお2人の「表現」の違いだと言っていたのですが、なんとこんな口からでまかせみたいな予言が見事的中!

増田先生の講演後感想ツイートでもこの通り!(このブログ読むより増田先生のTwitter見た方が手っ取り早い説はある)

三者三様だった今回の文系学部解体イベント。それぞれどんなお話をされたのか、簡単に見てみましょう!

名古屋大学の准教授として日本近代文学を研究されている日比嘉高先生は、先程紹介した『いま、大学でなにが起こっているのか』の著者でもあります。本書でもすごく理知的で筋道だった議論を展開していますが、それは今回の講演でも健在。

『いま、大学で〜』で大学問題の内実を解説した日比さんですが、今回のテーマは「誰をどう説得するか」。ただ「文系学問は役に立つ」というだけではなく、誰にどんなメリットを提示するかが大事だといいます。

そこで日比さんが紹介したのが、めっちゃ具体的なデータ。「大学に入ると生涯年収が上がる」「多くの会社は新入社員が文系でも理系でも求めている素養は変わらない」「多くの人が、文学は社会の発展に必要な学問領域だと思っている」etc……。

猫も杓子も「文系学問なんて役に立たないでしょ!?」と言っているように思える昨今ですが、データを見ると意外とそうでもないことが分かります!文系学部のみんな、まだ首吊らなくても大丈夫だぞ!!

続いてお話されたのは、大阪市立大学准教授でポピュラー音楽を研究されている増田聡先生。Twitterのアイコンから目鼻の線が大変細い超塩顔系男子なのかと思ったら、なんと実物は目がくらむほどのイケメン!(って書くように本人に脅されました)

新聞データや近年のツイートなど多様なツールを駆使して、「世間の大学に対するイメージ(競争原理を導入したから文系も少しはマシになるんじゃね!?)」と「大学内部の声(91年の大学改革以来、むしろ死にそうになってるんだが!?)」がかなり食い違っていることを示します。

そして向井理もかすむくらいの美男子 増田先生(って書くよう脅された)は、大学人とそもそも大学にあまり関心がない人々が共通して囚われている価値観を考察します。それは、「エクセレンス(純粋なすばらしさという価値尺度)病」

履歴書に書けるような業績やグローバルで大活躍できるような分かりやすい「エクセレンス」ばかりを求める大学人と、ぱっと見で何が「エクセレンス」なのか分かりづらいから大学に価値を感じない大学外の人。

これからの大学教育はそんなエクセレンス以外の部分にもっと目を向けろというのが、ガッキーと恋ダンス踊ってそうな増田先生(って書くようry)の主張。室井先生(中学の頃からメロンパンがお気に入り)や吉見先生のような高偏差値層ではなく、中堅以下の大学生に何を教えるかを議論すべきだと言います。

これまで通りのやり方で中堅以下の大学生を教えるのが難しいという意見には、室井先生も同意。先生が以前勤めていた大学でカフカを読んでみるよう勧めたところ、学生から「先生は面白い小説を読んだことないんじゃないですか?『三毛猫ホームズ』貸しますよ?」と言われたそう。赤川次郎先生は偉大ですね。

とはいえ、こうやって色んなクラスタの分断があるからこそ、現代の教育ではクラスタの外部にある面白いものを教えるべきだというのが室井先生の意見。

一方、イケメ(ryな増田先生はこれに同意しながらも、もっとそれ以前の問題で、例えばネットの嘘に騙されないような思考法を教育すべきじゃないかと言います。エクセレンス以外に現代の文系教育に価値があるとすれば、それはレポートの書き方や読書を通じて身に付く論理的思考≒他者と議論するという民主主義の根幹にある能力だと話します

その後は会場のみなさんからも意見をお伺い。学生から大学教員、新聞社の方まであまりに多様な意見を頂戴しました。感想としては僕のPAが下手すぎてごめんなさいって感じです。

……みたいな調子で、これまでよりもさらに多様な視点から文系学部のあり方について語ることができたんじゃないでしょうか。最後は増田先生、日比先生という若手教員両名が力強く挨拶して今回も無事終了。実は今回のサブテーマは「若手教員が吠える!」だったのです。

シンゴジちゃんが嘘つきにならなくてよかった……。日比先生、増田先生、ありがとうございます!

その後は横浜都市文化ラボ、座ワタミで延長戦。ここで増田先生から「若者には失礼さも必要!」とアドバイス頂いたのでこれからも引き続き失礼な文章をアップするぞ!……嘘ですすいません謙虚にいきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします

というわけで連続討議「文系学部解体——大学の未来」第4回「大学はこのままでいいのか?——自由と多様性を求めて」にお越し下さった方々、協力してくれた方々、どうもありがとうございました!

 
 
 

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